はじめまして、きび団子職人です

辞めたいけれど、辞められない。
続けたいけれど、このままでは続かない。
仕事が好きなのに、家庭や治療、体調との折り合いがつかない。
「このままでいいのかな」と思いながら、どちらにも決めきれず立ち止まっている。
そんな人のために、ここを書いています。
これまでの道のり
- 看護師として24年。うち手術室看護師が約10年
- 病棟へ異動するも、8か月で退職
- その後は不妊治療と仕事の両立を模索しながら、パートや派遣という働き方へ
- 治療にひと区切りをつけ、国家資格キャリアコンサルタントを取得
- 児童発達支援の現場で2年間勤務
- 現在は、体調を整えながらこのブログを書いています
「両立支援をする人」になる前に、私はずっと、両立できなかった側にいました。
だからこのブログで、「こうすればうまくいきます」という正解を示すつもりはありません。
辞めましょうとも、続けましょうとも言いません。
決めるのは、あなたです。
私にできるのは、その手前まで、一緒に考えること。
答えではなく、あと少し歩くための、ひと粒。
このブログは、そんな場所です。
🍡「きび団子職人」という名前について
桃太郎のきび団子は、道の途中で「ひとつください」と声をかけてきた相手に、ひと粒ずつ手渡されるものです。
求められて、はじめて渡している。
声をかけたのも、鬼退治について行くと決めたのも、犬や猿や雉のほうでした。
たかが、団子ひと粒です。
鬼は倒せません。
悩みも解決しません。
ただ、空腹のまま歩き続けるのと、ひと粒食べてから歩くのとでは、たどり着ける距離が、少し違うかもしれない。
その「少し」を、ここに置いていきたい。
だから、私は「きび団子職人」と名乗っています。
手術室10年と、8か月で辞めた病棟
「手術室で10年も働いていたんですね」と言われることがあります。
たしかに10年です。
でも、最初から「手術室看護がやりたい」と自分で選んだわけではありませんでした。
異動させてもらえず、気づいたら10年が経っていた。それが正直なところです。
それでも、その10年を不幸だったとは思っていません。
続けたからこそ、手術室看護の面白さが分かりました。
そのことに気づいたのは、むしろ手術室を離れてからでした。
「病棟くらい、できるだろう」——そう思って異動し、8か月で退職しました。
手術室と病棟は、同じ「看護」でも求められるものがまったく違う。それを身をもって知りました。
でも、この寄り道があったからこそ、自分が手術室看護のどこを好きだったのかを、はっきり知ることができました。
寄り道は、無駄ではありませんでした。
動いてみないと分からないことがある。
動いた結果、「やっぱりここが好きだった」と分かることもある。
私が「辞めましょう」とも「続けましょう」とも言わないのは、たぶん、この経験があるからです。
「働き続けること」に、答えられなかった
病棟を辞めたあと、私は10年近く、不妊治療と向き合う日々に入りました。
努力すれば必ず報われる、というものではありませんでした。
治療のタイミングに仕事を合わせるために常勤を諦め、パートや派遣で働きながら、収入もキャリアの見通しも、少しずつ細くなっていきました。
治療にひと区切りをつけた頃、がんを経験された方のSNS相談に関わるボランティアをしていました。
治療のことや身体のつらさには、看護師として答えられました。
でも、「どうやって仕事に戻ればいいのか」という相談には、答えられませんでした。
病気のことは分かる。身体のことも分かる。
なのに、その人が「働く」を続けるために必要な知識を、私は持っていなかったのです。
そのとき聴いた悩みは、私自身が通ってきた道と、そのまま重なっていました。
- 周囲から、腫れ物に触るように扱われる
- 以前と同じ100%では働けないことへのもどかしさ
- 働けないわけではないのに、治療のために時間の都合がつきにくい
- 仕事を続けたいのに、どこに相談したらいいのか分からない
のちに「治療と仕事の両立支援」という言葉に出会いました。
あのとき答えられなかったことに、名前があった。制度があった。方法があった。
それが、キャリアコンサルタントを目指すきっかけです。
相談に来てくださるのは、なぜか看護師でした
本当は、職種を問わず、両立に悩む人を支えたいと思っていました。
でも実際に相談に来てくださるのは、なぜか看護師の方が多かった。
「仕事は好き。でも、このまま続けるのはしんどい」
「家事や育児と両立できる気がしない」
「家族の治療と仕事、どちらも手放せない」
そして、いつも感じることがあります。
「自分のキャリアは、自分のものだ」と思っていい。
そう伝えてくれる人が、あまりにも少ないのではないか。
「今辞めたら、同僚に迷惑がかかるから」
そう言って動けない人にも、たくさん出会いました。
その気持ちは分かります。チームで働く以上、周囲を考えてしまうのは当然です。
でも、組織の業務をどう回すかという責任まで、一人の職員が背負わなくていい。
あなたの人生まで、職場の都合だけで決めなくていい。
私は、そう思っています。
「支える」の隣に、「育てる」がありました
キャリアコンサルタントの資格を取ったあと、児童発達支援の現場で2年間働きました。
きっかけは、相談の実績を積みたいと考えていたときに、ハローワークの方から「母子相談という道がある」とすすめられたことでした。発達に障害のあるお子さんや、医療的ケアが必要な未就学児の通所支援です。
実際は、保育園のようにバタバタとした毎日でした。
そこで学んだのは、支援とは「困っている人を助けること」だけではない、ということです。
すぐに答えを与えるのではなく、時間をかけて、その人自身の力が育っていくのを待つ。
できることが少しずつ増えていく。自分で選べることが増えていく。
そんな変化に寄り添うことも、支援なのだと知りました。
看護すること。相談に乗ること。学びを支えること。
形は違っても、私が大切にしてきたことには共通するものがあります。
その人が、自分の力で一歩先へ進めるように支えること。
このブログで書くこと
- 手術室看護師として働いた10年間のこと
- 手術室と病棟、それぞれの働き方の違い
- 看護師のキャリアと働き方について
- 治療・家庭・仕事の両立について
- 続ける、辞める、働き方を変えるという選択肢
- 「自分のキャリアは自分のもの」と思うためのヒント
- 私自身が経験した、仕事と人生の寄り道
「辞めましょう」とも「続けましょう」とも言いません。
決めるのは、あなたです。
いま、私自身も少し立ち止まっています
転職したあと、職場の環境が合わず、体調を崩して療養しました。
「こんな状態で、キャリアについて発信していいのだろうか」
そう迷ったこともあります。
でも、この時間のなかで分かったことがあります。
私を支えてくれたのは、立派な相談室だけではありませんでした。
施術台の上で話を聴いてくれた人。美容院の鏡の前で、何気ない言葉をかけてくれた人。
ふらりと立ち寄った場所で、話を聴いてくれた人。
支える側になりたくて歩いてきたつもりが、私はずっと、支えられる側でもあった。
人は、一人で自分を支え続けることはできません。
だからこそ、誰かが少し立ち止まったときに、隣に座って一緒に考えられる人でありたいと思っています。
迷っている最中だからこそ、見えることもある。
まだ答えを出せていないからこそ、書けることもある。
持っている資格・経験
資格
- 看護師
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 両立支援コーディネーター(治療と仕事の両立を支えるための、医療と職場の橋渡し役となる資格です)
看護師としての経験
- 看護師経験24年
- 手術室看護師として約10年
- 病棟勤務
- 児童発達支援
- そのほか、パート・派遣などさまざまな働き方を経験
医療の現場を知っていること。
キャリアについて専門的な訓練を受けていること。
治療と仕事の両立について学んでいること。
そして何より、自分自身が「働くこと」と「人生」の間で迷ってきたこと。
note でも書いています
日々感じたことや、仕事、キャリア、人生の転機について、もう少し自由に綴っています。
看護師の方に限らず、「これからどうしよう」と立ち止まっている方に届いたらうれしいです。
目的地に向かう途中で、ちょっと寄り道を

人生には、予定どおりにいかないことがあります。
思っていた道から外れることも、立ち止まることも、一度戻ることもある。
でも、あとから振り返ってみると、その寄り道があったから見えた景色もあります。
手術室から病棟へ。
常勤からパート・派遣へ。
看護師からキャリアコンサルタントへ。
そして、支える側から、支えられる側へ。
ずいぶん遠回りしてきました。
だから、この場所を「目的地に向かう途中で、ちょっと立ち寄る場所」にしたいと思っています。
ここに答えはないかもしれません。
でも、少し考えるきっかけは置いておきます。
よかったら、ひと粒受け取っていってください。
きび団子職人